計算のお部屋

マイル ~NM(海里) ~

ぜあんです。

これから3回に渡って距離の単位について発信していきます。

第1弾はNM(海里)です。

空を飛ぶとき、マイルという単位を使います。

日本で生活していると馴染みのないモノの表し方です。

パイロット訓練では航法、パス角の計算で必ずといっていいほどこの概念を使います。

さらにややこしいことに、このマイルちゃんは2種類存在します。

各計算は別記事で紹介するとして、その根幹となる部分を掴みましょう。

航空の基本は海里(NM)

Nautical Mile (ノーティカルマイル)

航空の界隈ではこれを略してマイルと呼んでいます。

イメージしにくいのでメートル換算すると、まあ中途半端です。

1NM = 1,852m

大体でいいので1.8kmで覚えましょう。

こいつは何をもとに定めたかというと

地球の大きさが関係しています。

1NM = 緯度1分の長さ

へ?ってなりますよね。

なかなかピンと来ないと思うので整理しましょう。

地球の赤道を0、北極と南極を90とします。

それを北半球、南半球ごとに90分割したものが緯度の1度です。

いい参考画像見つからなかったので、とりあえず10度ごとのやつ。これをさらに10分割して1度。


引用元:https://www.aokids.jp/others/keiido.html

それで、その1度をさらに60分割したものが1分です。これが1NMとなっています。
※1度=60分(1°=60′)、1分=60秒(1’=60″)


引用元:https://snl.no/nautisk_mil

そんなことからNMはチャート(地図)上の距離を表すことに使われています。

そして機体の速度計もNMを使うのですが NM/hr、時速〇〇NMではなく

kt(ノット)という表し方をします。

NM/hr = kt

1NM ≒ 1.8km ですので 100kt = 180km/hr (時速180km)です。

セスナ172の離陸速度が約60ktなので、110km/hrで空は飛べるんです。

まとめ

1NM = 1.8km = 緯度1分
1kt = 1NM/hr

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ぜあん
エアラインパイロット✈︎仕事・お金・筋トレについて発信✈︎ありのままの航空業界をお届け✈︎ #空の世界を身近に #パイロット

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